共産党徳島県委員会書記長の古田元則氏(75)=徳島市八万町夷山=は2日、徳島県庁で記者会見し、県知事選(23日告示、4月9日投開票)に党公認候補として立候補すると表明した。共産が候補を擁立するのは07年から5回連続。出馬表明は5人目で、過去最多での選挙戦となる見通しとなった。
古田氏は出馬理由について「岸田政権の大軍拡、大増税に反対し、平和な日本、徳島をつくる必要がある」と説明。医療や教育、介護などの充実を掲げ「自民党の悪政から県民を守る防波堤となり、福祉を増進させ、地域経済や県民の暮らしを守り、誰もが希望を持てる徳島とするために全力を尽くす」と語った。
県が徳島市文化センター跡地などで進める新ホール建設は、早期整備を求める声があるとして進めるものの、費用面など必要な見直しを行う。新ホール近くに計画されているJR牟岐線への新駅設置は中止する。
このほか▽高校卒業までの子どもの医療費無料化▽県費での正規教員200人の採用▽とくしま記念オーケストラ疑惑の解明―などを挙げた。
古田氏は1972年に徳島大教育学部を卒業。小学校教員を経て党県委員会専従職員となり、地区委員長や県書記長、県副委員長などを歴任した。11年から再び県書記長を務めている。
知事選には他に三木亨元参院議員(55)、後藤田正純元衆院議員(53)、岸本泰治元県議(65)、現職の飯泉嘉門知事(62)の4人が立候補を表明している。
知事選を巡る最新の動きや過去の知事選の結果などをまとめています。
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