11月1日投開票される佐那河内村の出直し村長選は31日、選挙戦最終日を迎えた。前村長の原仁志氏(63)=同村下、無所属=と新人の岩城福治(よしじ)氏(58)=同村上、無所属=は朝から選挙カーで村内を東へ西へ。広域ごみ処理施設の建設計画をめぐり、「村の将来のため」と推進に理解を求める原氏と、「村民に知らされていなかった」と白紙撤回を主張する岩城氏は訴えに声を振り絞り、ラストスパートをかけた。
「絶対勝つぞ」。午前8時半、事務所前で支持者約20人と気勢を上げ、選挙カーに乗り込んだ。集落や山中の細い道を時速10キロに満たない速度でゆっくりと巡る。畑や民家の庭先に有権者を見つけては、妻の節子さんと共に駆け寄って「よろしくお願いします」と握手を求めた。
ごみ処理施設の建設候補地がある下地区では、国道沿いに立ち「人口減が進み、財政は厳しくなる。村を思い(施設の受け入れを)決断した」と声を張り上げた。
午前7時前から下地区の国道沿いに立ち、1時間余りドライバーに手を振った後、マイクを握り「(広域ごみ処理建設)計画は前村長が独断で決めたことで、なかったことにする。村民を第一に考えた村づくりに取り組みたい」と訴えた。
この後、建設候補地近くの集落へ向かい、庭先に出てきた有権者に笑顔で駆け寄り頭を下げた。「厳しい戦い。勝たせてください」。運動員の連呼を響かせながら、選挙カーは大票田の上地区へ向かった。
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