22日投開票の阿南市長選は、新人で元市議の福島民雄氏(65)=同市羽ノ浦町中庄=と、現職の岩浅嘉仁氏(61)=同市日開野町西居内=の無所属2人が舌戦を繰り広げている。岩浅氏が在任期限を3期とした公約に反して4選出馬したことへの是非などが争点だが、盛り上がりはいまひとつ。両陣営は、2006年3月の合併後初の市長選となる羽ノ浦、那賀川両町を中心に支持拡大に努めている。

 福島氏は、市政刷新を前面に出し、街頭演説を精力的にこなしており、19日までに全域で70回以上行った。支援する自民党県議2人と市議2人も同行。「No!多選」「変わろう阿南!変えよう市長!」のプラカードを掲げ、市議もマイクを握って岩浅氏への多選批判を強めている。

 政策では、子育て支援とハコモノ行政からの脱却を柱に主張。羽ノ浦町で地盤固めに力を入れるとともに、子育て世代への浸透を図っている。

 岩浅氏は、県議1人と市議18人が支持。幹線道沿いでの朝立ちをしてから選挙カーで各地を回っている。18日夜に羽ノ浦町で開いた個人演説会では、700人(陣営発表)に「阿南中央医療センター(仮称)の整備など、やり残したことがある」と述べ、4選出馬への理解を求めた。

 ただ街頭では4選出馬には触れず、中学卒業までの医療費無料化や不妊治療への助成など3期12年の実績を強調し、「安定継続」を呼び掛けている。

 19日までの4日間の期日前投票は3892人で、有権者6万2060人(14日現在)の6・3%。投票率は両陣営ともに、4人が出馬した03年の前回市長選の69・26%を下回るとみている。