「女性社員の比率は?」「やりがいを感じるのはどんなとき?」―。大学生が徳島の企業を訪れ、質問をぶつけます。企業の公式ウェブサイトを見るだけでは分からないことも伝えます。徳島にこんな会社があったのか、という発見もあるはず。就職活動の参考にどうぞ。毎週火曜に更新します。 問い合わせや取材の申し込みは seikei-bu@topics.or.jp。
(取材に応じてくれたのは従業員本部徳島アシスタントマネージャーの小西正浩さん、従業員本部徳島の祖川智さん)
―業務内容、仕事内容を教えてください。
テレコメディアは東京に本社がありますが、徳島県との縁が深く、県内に6つの事業所があり、従業員約600人が働いています。徳島では主にコールセンター業務を行っており、お客さまからの電話を受信する「インバウンド」と、企業に発信をする「アウトバウンド」に大別されます。一般企業の通信販売業務のほか、官公庁の各種お問い合わせ窓口に加え、最近ではコロナワクチンの予約受け付けなどを行っています。
―具体的にはどのような部門や部署がありますか。
コールセンターを担う「コンタクトセンター」事業は、40年ほどの実績があり、化粧品通販のファンケルやカタログ通販のJALUX、徳島県庁などクライアントさまごとに部門を分けています。また、人工知能(AI)を活用してさまざまな問い合わせに答える「モバイル・AI」事業、訪日外国人に電話を介した通訳を提供する「多言語」事業など、東京本社と情報交換を密にしながら進めています。
また、従業員本部と呼ばれる人事・労務・経理などがまとまった部署があり、採用から従業員のサポート、社内の整備活動、地域との連携も行っています。地域連携では、県内の中学・高校・大学などに出向いて授業に参加したり、地域のイベントに協賛したりと活動はさまざまです。
―経営理念や社風を教えてください。
当社の経営理念は以下の4つです。
1.時代の変化を敏感にとらえ、必ず社会の役に立つ存在であること。
2.常に学ぶ姿勢を持ち、常識にとらわれず創意工夫により質の高い独自の商品開発を行うこと。
3.お客様の声に耳を傾け、さらにその期待を上回ることによって信頼を得ること。
4.情熱を持って自らの業務を徹底的に追求することにより、全社員が豊かになること。
当社に勤務する社員、アルバイト・パートの方々全員が、以上の経営理念を念頭に日々仕事と向き合っています。
社風を一言で表すと、風通しの良い職場です。経営者との距離が近く、若い意見を取り入れることが好きな会社だと感じています。実際、訪日外国人に電話を介した通訳を提供する「多言語コールセンターサービス」は新入社員のグループディスカッションで出た案を取り入れたもので、現在では事業の大きな柱になっています。
―採用計画はどのようになっていますか。
2023年卒は3人の入社が決まっています。24年卒については、高卒・大卒に関わらず10人を採用したいと考えています。選考方法は、まず1次試験としてグループディスカッション、電話応対のロールプレイング、筆記試験、適性検査、PCのスキルチェック、面接を行います。その後2次試験で役員との面接を行い、内定という流れです。
―どのような人材を求めていますか。
現場の運営やマネジメント、人材教育に携わりたい方をはじめ、ITを駆使した新システムの設計や、業務効率化に向けたプロジェクトに参画したい方、営業や採用などを通じて地域連携・地域貢献をしたい方を求めています。その上で、他者と関わることや話すことが好きな方、日々情報が変化する中で柔軟に対応ができる方は、当社に向いているのではないでしょうか。
―働きがいややりがいを教えてください。
(祖川さん)コールセンターの現場でのやりがいは、ありがちかもしれませんが、商品注文で対応したお客さまから感謝される時です。クレーム対応でも、自分の説明でお客さまに納得していただけた時にはやりがいを感じます。スーパーバイザーとして現場を指揮した時には、指導した新人が手応えを感じているのを見ると、自分もうれしく思います。お客さまと円滑なコミュニケーションを取るように心掛けています。
(小西さん)地元の徳島を盛り上げたいという思いがずっとあって、徳島県庁と直接関わる事業であったり、徳島に携わる仕事ができたりしていることがやりがいになっています。また、現場の声を聞いて不満を解消できた時はうれしいです。
―入社してみればイメージと違っていたということもあるかもしれません。入社する前に知っておいてほしいことなどがあれば教えてください。
当社は電話のみならず、手紙やメール、チャットなど、さまざまなコミュニケーションツールを活用しています。そのため、電話だけの業務というイメージは違うかもしれません。
―どのような研修制度がありますか。
当社の「観る聴くセンター」では、お客さまと話す際の声や表情など、応対の品質向上に向けたプログラムを行います。コミュニケーションの本質を学ぶための手話研修、日本経済新聞社の「日経テストナレッジ」研修、日本マナー・プロトコール協会と連携した検定など、さまざまな研修を行っています。ハワイで本場のホスピタリティを学ぶ研修もあり、ここ数年はコロナ禍で中断していましたが、今年から再開しました。
また、徳島センターでは「徳島回帰プロジェクト」として、東京本社や、当社が都内で運営するドコモショップなどで2~3年間学び、得たスキルを徳島での仕事に還元するという教育も行っています。
―男女比はどのような構成ですか。
7対3の割合で女性の方が多いです。イメージとして女性が多い職場だと考える方が多いでしょうが、管理職の中には男性もいます。22年卒では2人、23年卒では1人の男性が入っています。女性の育休・産休取得後の復帰率は100%で、男性の取得実績もあります。復帰する際は、いちからではなく、復帰前と同じポジションで始められるというのも大きな魅力です。
―ご自身が就活時に軸としていたことはありますか。
(小西さん)徳島に貢献したいという思いから、在学中は並行して公務員試験の勉強もしていましたが、縁あって当社に入りました。徳島と関わり、徳島と一緒に成長している企業として関心を持ちました。
(祖川さん)徳島で生まれ育ち、徳島で働きたいという思いが一番でした。就活をする時、会社の雰囲気が気になると思います。見学した時にあいさつをしてくれたスタッフの方が印象的でした。また自分のスキルアップを考え、基本的なビジネススキルである電話応対の質を高められることにも魅力を感じました。アルバイトに来られる方も、就活のためやスキルアップのためにという人は多いです。
―就活生にメッセージをお願いします。
実際に会社を見に行き、社員の方と話をしてみるのが一番の経験になります。どんどん足を運んでいきましょう。食わず嫌いしないで、いろんな業種を見てみてください。実際に触れてみると、思わぬところでマッチする会社や職種に出合えるかもしれません。頑張ってください。
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