東日本大震災から12年に合わせ、追悼ライブを開く駒さん=徳島新聞社

東日本大震災から12年に合わせ、追悼ライブを開く駒さん=徳島新聞社

 東日本大震災の発生から12年となる11日、岩手県釜石市出身の三味線ミュージシャン駒幸夫さん(68)=徳島市論田町=が、小松島市の徳島小松島港で追悼ライブを開く。同所での追悼演奏は2022年に続いて2回目だが、広く参加を呼び掛けるのは初めて。

 開演は午後1時からで、鎮魂の思いを込めたオリジナル曲「天母神(てんぼじん)に捧(ささ)げる魂の叫び」などを演奏し、小松島の海から東北に向けて犠牲者を悼む。地震が起きた午後2時46分に合わせ、参加者全員で黙とうする。

 駒さんは震災時、米国在住だったため被災しなかったが、母親ら親族13人を津波で亡くした。ライブでは郷里の知人から聞いた災害時の教訓などについて語るコーナーも設ける。

 駒さんは「近い将来の南海トラフ巨大地震が懸念される中、東北の犠牲者への追悼と共に、震災に備える気持ちを新たにしてほしい」と話している。

 会場は小松島市小松島町の県内航海運組合小松島支部前。参加無料。問い合わせは駒さん、電090(6284)6779。