またまたまたやってきました大阪へ。今シーズン3回目の大阪ランは、初出場となる大阪マラソン。3万人のランナーが走る国内最大規模の大会です。2022年12月末の加古川マラソン(兵庫県)で後続ランナーに右足を蹴られて転倒、骨折した頬骨も23年1月下旬にほぼ完治し、この1カ月で約350キロ走り込みました。今シーズンは病気に骨折と不運続きで体重もベストより3キロオーバーしていますが、ようやくまともに走れそうです。

大会前日の昼食はカキラーメン。スープも一滴残らずいただきました=大阪市中央区

 いつものように南海フェリーと南海電車を乗り継ぎ、大会前日の2月25日に到着しました。大阪の楽しみと言えばグルメです。電車の中でスマホをいじりながら昼食を探しました。走る前は炭水化物をしっかり蓄えないといけません。南海なんば駅を出てすぐ、人気のカキ(フルーツでなく魚介です)ラーメンの店に直行します。開店直後というのに行列ができています。輪切りのスダチが添えられており、徳島県人としてうれしい限り。カキエキスたっぷりのスープも飲み干します。

ランナー受付会場のインテックス大阪。でっかい看板がお出迎えです=大阪市住之江区
ランナー受付会場入り口は大混雑。なかなか前に進みません=大阪市住之江区
会場内は大会スポンサーのブースが所狭しと並んでいます=大阪市住之江区

 次に向かったのは、ランナー受付会場のインテックス大阪。電車で40分かかった上、入り口に長蛇の列ができています。さすが3万人が走る大会は違います。検温後、新型コロナウイルスの陰性証明書を提出してゼッケンを受け取ります。広い会場は大勢のランナーでごった返しています。大会スポンサーのブースが無数にあり、スポーツ用品やエネルギージェル(走行中の補給食)、大会公式グッズなどを販売しており、マラソン好きにはたまらない。3万人が走る大会は一味違います。

こんな物まで作るとは、さすが大阪。完走祈願するランナーの行列ができていました=大阪市住之江区
大阪マラソンの歴史を振り返るパネルのコーナー=大阪市住之江区

 そんなこんなで午後5時前、少し早いけれど夕食にします。大会前夜は米と豚肉が定番なので、インテックス大阪から移動中にスマホで探したトンテキ店に直行。人気店のようで、まだ午後4時台なのに客が並んでいます。豚肉、ごはんとも大盛りをオーダー。甘辛いたれが絶妙です。

前夜の勝負飯はトンテキ。甘辛いタレが絶妙です=大阪市中央区

 食レポのようになってきましたが、ようやく本題です。大会当日の26日、会場の大阪城公園には南東付近にある検温所から入場するのですが、ここからスタート地点の大阪府庁前(大阪城の西側)まで歩かないといけません。前日にスタート地点までの道順(ちなみに最前列のグループ)を確認すると、所要時間が30分!。3万人が走る大会は一味もふた味も違います。

検温所を通って大会会場の大阪城公園に入ります。ここからスタート地点までが長かった=大阪市中央区

 午前9時15分に号砲が鳴り、サブ3(3時間以内で完走)のペースランナーの後ろにピタリと付けます。結構スピードが出ているのに集団感が半端ない。10キロを過ぎても混雑しています。3万人が走る大会は何もかもが違います。10キロのタイムは41分50秒。まずまずです。

 13キロ過ぎの折り返し手前で集団から少し離れ、沿道の観客に近づきます。前日、高校の同級生のライングループに大阪マラソンで走ることを書き込むと、「折り返し地点に応援に行く!」(女性)とのメッセージがあったので、サングラスを外して探します。見つけました。コース際で思いっきり手を振ってくれています。エナジージェル1個分のパワーをもらった気分です。

 ハーフ(21キロと少し)は1時間28分30秒。まずまずのペースですが、25キロ付近で左足のふくらはぎに違和感。今にもつりそうです。踏ん張って走りますが、29キロの上り坂で心が折れました。それでも記録は3時間4分。自己ベストを3分更新です。

完走後に高校の同級生と韓国料理店で乾杯。お一人様の食事より格段にうまい=大阪市中央区

 ゴール後、荷物を受け取りスマホを見ると、ライングループに動画がアップされています。なんと、ゴール手前でへろへろになって走っている様子を同級生(男性)に撮られていました。連絡を取り、電車で心斎橋へ。韓国料理店で自己ベスト更新の祝杯です。折り返し地点付近で手を振ってくれた同級生(女性)もしばらくして合流。喫茶店に移動し、即席のプチ同窓会です。会話が弾み過ぎ、いつものチーズケーキを買う時間がありません。豚まんは南海なんば駅の改札前で購入しましたが。

 次はいよいよ19日のとくしまマラソン。今シーズン最終レースです。師匠の(矢)にラインで大阪マラソンの記録を伝えると「とくまら、サブ3いけますね」の返事。あんた、あと3週間しかないのにどうやって4分以上縮めるの...。とりあえず、少しでも体重を落とします。

 矢田諭史(やた・さとし)
 12年のとくしまマラソンに初出場。自己ベストは3時間44分(19年のとくしまマラソン)。47都道府県の大会で完走するのが目標。

 新居和人(にい・かずと)
 17年のとくしまマラソンに初出場。自己ベストは3時間7分(19年加古川マラソン)。今季の目標はサブ3。走り始めてから26キロの減量に成功した。

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