3日の開会式で幕を開けた第61回徳島駅伝(徳島陸協、徳島県、徳島新聞社主催)。4~6日までの3日間、過去最多タイの16郡市(オープン参加の名東を含む)が全長268・2キロを駆け抜ける。レース第1日の4日は2年ぶりに那賀コースが採用される南方コース17区間(海陽町宍喰橋-徳島市幸町新聞放送会館別館前=104キロ)が舞台。4連覇を狙う鳴門が初日から波に乗るか、前回の3位から王座奪還に燃える徳島が好発進できるか。前回2位と躍進した板野、中高生の層が厚い美馬市、一般と若手のバランスが取れた小松島も上位を目指し、虎視眈々(たんたん)。激しい順位争いだけでなく、最優秀競技者賞(MVP)や新人賞の行方からも目が離せない。見どころ満載のレースは4日午前7時半に号砲が鳴り、海陽町宍喰橋をスタートする。
3日間のレースを大きく左右するのが第1日の出来。各郡市とも好発進を目指し、積極的なオーダーを組んだ。
4連覇に照準を合わせる鳴門は最長12区(10・7キロ)に長丁場に強い井川、3、11区(共に9・7キロ)に西山と奥谷の大塚製薬勢を投入。中高生区間にも主力を配し、初日トップを譲らない構えだ。
前回2位の板野は1区を5000メートル県高校ランキング1位の大殿(つるぎ高)に託し、好スタートを切れるか。若手、ベテランをバランスよく配置し上位キープを狙う。
徳島は11区に岡田(大塚製薬)、3、12区に安定感のある松本、片山(以上市体育振興公社)を配し、周りを徳島科技高勢ら力のある中高生で固めて臨む。
阿南は1、2区に並べた吉成(つるぎ高)と生田(阿南二中)で好スタートを切れるか。小松島は4区井内(小松島中)が好位置を保ち、12区の大西(プレス工業)につなぎたい。美馬市は17区間のうち中高生が13人。1区木下(つるぎ高)4区戸島広(美馬中)ら若駒を中心に勝負する。
名西は3区橋本(高知大)ら一般勢が流れをつくり、仁木(高浦中)ら中学生の好走を引き出す構え。海部は地元区間に起用した土壁和(つるぎ高)浅田(日和佐中)祖川(静岡大)で好位置を狙う。
美馬郡は長距離区間を担う山本真之(市立川島中教)と弟の拓郎(美馬中教)までに一つでも順位を上げられるか。那賀は三馬、岩佐(以上徳島科技高)下藪(関大)らの走りが鍵。吉野川は大久保(吉野川市役所)や近久(大塚製薬工場)ら一般勢がポイントとなりそうだ。阿波は長丁場を担う妹尾一(大塚製薬工場)澤(西光寺)らが引っ張る。
三好郡は久保良(善通寺自衛隊)中尾山(アクティオ)ら力のある一般男子に期待が掛かる。三好市は永本友ら池田中勢と桝田ら鳴門高勢に注目。勝浦は立石、大上ら小松島西高勢を中心に踏ん張りたい。
オープン参加の名東は吉田梨(城南高)らが7区間でリレーし、各自が自己ベスト更新に挑む。