性暴力被害者への連帯を示す花を手に、性暴力撲滅を訴えるフラワーデモ。2019年4月に東京で始まったのをきっかけに全国へ広まり、今では毎月11日に徳島を含むほぼ全ての都道府県で開かれている。スタートから4年。参加者らは被害の実態に合う法改正を訴え続け、性犯罪要件を見直す刑法改正案にもつながった。徳島で中心となってフラワーデモを続ける河野和代さん=ウィメンズカウンセリング徳島代表=に思いを聞いた。

 ―2019年4月に東京でフラワーデモが始まって3カ月後の7月、徳島で初めて主催した

 フェミニストカウンセラーとして、性暴力被害に遭った人の話を聞いてきた。被害者に責任を押し付ける風潮が根強い中、体験は閉じられた空間でひっそりと語られていた。ところが被害について外で語り、「わたしたちは悪くない。悪いのは加害者だ」と明確に主張するフラワーデモが広がり始め、パラダイムチェンジ(根本的な変化)が起きたと感じた。これは徳島でもやらねば、と思った…