今季J2で戦う徳島ヴォルティスは7日、同じく降格した大宮のFW長谷川悠(27)=山梨県出身=を完全移籍で獲得したと発表した。
長谷川は身長187センチ、体重78キロ。長身ながら足元の技術の高いポストプレーヤーで前線からの守備にも定評がある。流通経大柏高(千葉)から2006年にJ2(当時)柏に入団。J2福岡を経て、08年には小林伸二監督が率いるJ2山形に期限付き移籍。小林監督の指導の下で才能を開花させ、39試合に出て13得点と活躍し昇格に貢献した。09年にはJ1でも10得点し、山形がJ2に降格した12年に大宮に完全移籍した。
長谷川は「自分の力で少しでもチームを盛り上げられるよう頑張る」とコメントしている。
また、徳島はFWアドリアーノ(32)=ブラジル出身=がJ1甲府、GK松井謙弥(29)=静岡県出身=はJ1川崎へ完全移籍し、昨年7月からJ2京都へ期限付き移籍していたFWドウグラス=ブラジル出身=がJ1広島に2016年1月1日まで期限付き移籍することも発表した。
アドリアーノは昨年7月に中東のカタールSCから移籍。Jリーグでも実績を残しており、鋭いドリブル突破からのゴールが期待されたが、リーグ戦10試合に出て無得点に終わった。松井は13年にC大阪(当時J1)から移籍し、36試合に出てJ1昇格を支えたものの昨季のリーグ戦出場は6試合にとどまった。ドウグラスは10年7月に徳島に加入。昨夏以降プレーした京都では17試合に出て5得点した。
移籍に際しアドリアーノは「今季必ずJ1に昇格することを祈っている」、松井は「2年間ありがとうございました。新天地でも頑張る」、ドウグラスは「心は徳島のファン・サポーターと共にある」と話している。ドウグラスは契約上、徳島との公式戦に出場できない。