全国から寄せられた現金キャンペーンの応募はがき=徳島市南二軒屋町の徳島製粉

 おなかも財布も満たします―。金ちゃんヌードルの製造で知られる徳島製粉(徳島市南二軒屋町)が行っている「現金1万円が当たるキャンペーン」が23年目を迎えた。抽選で当選するのは年間2500人で、当選金だけで2500万円に上る。「大手と違うことをしなければ、地方の企業は生き残れない」と始めた”太っ腹“な企画は、「現金」がプレゼントされるとあって人気を呼び、全国から応募が殺到している。7月に終えた今年のキャンペーンには、合わせて約13万5千通が寄せられた。

 キャンペーンは毎年、2月下旬に開始。3~7月の各月に締め切りを設け、年5回抽選会を開いている。1回の抽選で500人の当選者を決め、1万円を送っている。金ちゃんヌードルの底面に貼られている「キンツル(金鶴)マーク」のシールを5枚集めると、応募できる。

 今年最後の抽選会は8月1日に同社で行われた。7月25日に締め切られた3万4286通のはがきを段ボールに入れ、関係者が500枚を選んだ。全47都道府県から応募がある中、多いのが東海地方や沖縄県。静岡県は最も多い6355通で、沖縄県は5074通に上った。同社によると、営業活動の成果で金ちゃんヌードルの購入が多いという。
特に絶大な人気を誇るのが沖縄。徳島製粉の総代理店を務める地元の食品卸会社の担当者は「本土復帰後いち早く販売が始まり、沖縄の人が好む味だったためではないか」と話す。

 キャンペーン開始時から携わる関係者の説明では、当初の応募総数は2、3万枚だった。当たる人が増えるにつれ、各地で話題になり口コミで人気が広がっていった。東日本大震災が発生した2011年は、即席麺が多く出回ったこともあり、応募総数は15万通を超えた。近年は13~15万通程度で推移している。

 田中信義社長(86)は「商品を買ってくれることへの感謝の気持ちで行っている。消費者は大事にせないかん」と話し「多くの人が応募してくれてありがたい。それにしてもこれだけ喜んでくれると、やめれんなあ」と笑った。

 インターネット上でも「金ちゃんヌードルの現金プレゼント当たりました」の報告や「高確率で当選する方法を教えてください」との書き込みがあるなど、関心は高い。
当たりやすい方法などはあるのだろうか。関係者が小さな声で教えてくれた。「抽選は5回ありますが、いつも応募枚数は1回目が少なく、最終回が多いですね」。

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