今季J2で戦う徳島ヴォルティスは8日、J1昇格を果たした山形のDF石井秀典(29)=千葉県出身=を完全移籍、J1新潟のGK渡辺泰広(22)=新潟県出身=を期限付き移籍での獲得と、昨季、山形から期限付き移籍していたMF廣瀬智靖(25)=埼玉県出身=の徳島への完全移籍を発表した。
石井は180センチ、70キロでカバリングがよく指示の出せるセンターバック。市立船橋高から明治大を経て2008年に小林伸二監督率いる山形(当時J2)に入団。この年の昇格と11年の降格を経験している。昨季はリーグ戦21試合(1得点)、準優勝した天皇杯5試合と、昇格プレーオフ2試合に出場した。
渡辺は181センチ、77キロ。新潟の下部組織で育ち、U-15からU-18まで年代別日本代表に選ばれ、09年のU-17ワールドカップにも出場した。11年にトップチームに昇格。ここまでリーグ戦出場はないが、シュートストップとフィードの正確さに定評がある。契約期間は16年1月31日まで。
廣瀬は昨季、山形から期限付き移籍。けがなどもあってリーグ戦出場は3試合にとどまったが、得意のドリブルで攻撃のアクセントとなった。
石井は「J1昇格を目指し、阿波踊りに負けないアグレッシブなプレーをする」、渡辺は「徳島の勝利、J1復帰のために全力で戦う」、廣瀬は「去年の悔しい思いを晴らすために、徳島が盛り上がるように精いっぱい頑張る」と話している。
また徳島はGK川浪吾郎(23)=茨城県出身=が新潟へ完全移籍することも発表した。川浪は13年にJ1柏から加入。昨季はリーグ戦1試合、ナビスコ杯4試合、天皇杯1試合に出場した。移籍に際し、川浪は「昇格と降格を経験した激動の2年で自分自身は成長することができた」とコメントした。
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