「ひろこ漢方内科クリニック」(徳島市国府町観音寺)の高橋浩子院長(59)が執筆した漢方医学の解説書「50歳からのつらい症状にはこれしかない! 更年期を元気に乗り切る方法」(216ページ、1100円)が韓国語に翻訳され、同国で出版された。高橋院長らによると、日本以上に漢方医学が広く普及する韓国で日本人による解説書が翻訳されるのは異例という。
日本語版は2016年にワニブックスから刊行。内科と漢方の専門医として、更年期で倦怠感(けんたいかん)や冷えなどの症状に悩む女性に寄り添ってきた高橋院長が、診察室で説明するような易しい文体で漢方医学の考え方や治療法を紹介している。
韓国では一般向けの漢方医学解説書は少なく、昨年2月に韓国のクンジャ出版社から版元に申し入れがあった。韓国人の専門医が翻訳。表紙のデザインは一新したが構成や挿絵はほぼそのままだ。韓国語版は208ページ、約1350円。
高橋院長は「思いも寄らない話で驚いたが、海外で出版されるのは大変光栄なこと。韓国女性の更年期症状の改善にも役立てればうれしい」と喜んでいる。
日本語版は5千部を発行し、ほぼ完売した。クリニックに少量の在庫があり、希望者に販売する。