とくしまマルシェなどイベントへの出店を経て2020年、県道鳴門池田線沿いに店舗を構えた「アワシャンティ」。本格的なインドカレーが味わえる。生産者の顔が見える、体に優しい食材を厳選しており、安心安全で味わい深いと多くのファンを持つ。
「カレープレート」(M1100円、L1300円)のあいがけ(プラス100円)が人気だ。旬の食材を使っているため、用意されるカレーはその時々でメニューが変わる。
一番のおすすめは「すだち鶏のムルギカレー」。よりおいしいカレーを目指しマイナーチェンジをしながら愛され続けている。抗菌剤を与えずに育てたすだち鶏はうま味が濃くジューシー。すだち鶏からだしをとった鶏ガラスープをカレーに使用し、味わいにまとまりを出している。
ムルギカレーと相性抜群の「バラックダルカレー」は、日本語でホウレンソウと豆を意味する。店主の有吉裕之さん(61)=阿波市=がインドを旅した時を思いながら作った。鶏のうま味を凝縮したムルギカレーに比べ、優しい味わいで豆のつぶつぶとした食感がくせになる。
カレープレートはたっぷり盛り付けられた副菜も好評。取材時には、キャベツをココナツで炒めたポリアルやレンコンマサラ、大根ときゅうりのピックル(漬物)、芽キャベツのパコラ(天ぷら)がお目見えした。それぞれ調理方法と味付けを変えているため、カレーの合間に食べて舌と気分をスッキリできる。「バトゥラ」というインド流の揚げパンも人気。ライスはカレーに合うよう日本米とインディカ米をミックスした。
有吉さんは20代の頃、プロカメラマンとしてインドに半年間滞在した。帰国後、カレー店を開きたいと思い立ち、インド料理研究家にノウハウを教わり、埼玉県でオープン。人気店となった。阿波市には東日本大震災に伴う原発事故を機に移住した。農業に取り組んで店を開く予定はなかったが、移住者の会などでカレーを振る舞うと評判が良く、店を出してほしいという声が多く聞かれ、販売するようになった。有吉さんは「徳島県はおいしい食材がそろっているので、食材にこだわり、味に自信のある物を提供したい」と話した。(辻崎愛満)
【店舗紹介】
オープン:2020年
住所:阿波市土成町土成南原320―23
TEL:090―6799―9949
営業時間:午前11時30分~午後4時
定休日:月、火曜
駐車場:10台
席数:19席(カウンター3席、テーブル10席、座敷6席)
【メニュー】
〔主なメニュー〕
カレープレート M1100円、L1300円
子供カレープレート 700円
〔ドリンク〕
チャイ 350円
ホットコーヒー 350円
マンゴージュース 350円
〔アイス〕
ピスタチオアイスクリーム 400円
マンゴーシャーベット 350円
バニラアイスクリーム 350円