徳島の1区岩佐(左)からたすきを受け取る2区井内=広島市西区井口明神

 第20回全国都道府県対抗男子駅伝は18日、広島市平和記念公園前発着の7区間、48キロで行われ、前回2位の埼玉が歴代3位の好記録となる2時間19分14秒で初優勝した。宮城が24秒差で過去最高の2位に入り、東京が3位。徳島はアンカーの松岡佑起(大塚製薬)が5人抜きし、2時間25分4秒で前回から六つ順位を上げ37位だった。

 [評]徳島は序盤に出遅れながらも粘り強くつないで最終区で巻き返した。1区岩佐が集団に加われず苦しい44位発進。2区井内は区間21位の力走で41位まで盛り返したが、3区岡田が区間42位に沈み43位へ後退。4区熊井現は区間30位台でつなぎ、5区土壁が区間31位で順位を一つ上げた。6区戸島が区間28位の走りで差を詰め、42位でたすきを受けた最終7区の松岡佑が5人抜きを演じて順位を押し上げた。

 徳島・犬伏監督 設定通りのタイムでアンカーが走ってくれたので昨年より順位は良くなったが、もう少し前の位置でたすきを渡したかった。目標の30位内に入るには各世代の力を底上げしないといけない。

 ◎粘りのリレー最後に浮上

 徳島のアンカー松岡佑が期待通りの5人抜きでゴールに駆け込んだ。40位台定着を食い止める意地の37位。元日のニューイヤー駅伝でも活躍した大黒柱は「前の選手を抜くことだけを考えて走った」と呼吸を整えた。

 1区から40位台を抜け出せない苦しい展開だった。大塚製薬でも主将を務める松岡佑は42位でたすきを受けると「みんなが今後に自信を持てるレースにしたい」と奮起。ストライドを緩めず走り続け、チームの窮地を救った。過去に京都代表として4度出場している29歳は「今までとは違う気持ち。徳島に貢献したかった」と責任感を口にした。

 他区間の粘りのリレーも浮上の土台となった。区間順位で比べれば、5区間で前回を上回った。見逃せないのは中学生の健闘。2区井内は駅伝で全国の強豪と競り合うのは初めてながら「いつも通り」とペースを乱さず3人抜き。アンカーの直前を走った戸島は序盤のオーバーペースで後半は苦しんだが「少しでもいい位置でつなぐ」と気迫で足を運んだ。

 2年生ばかりの高校勢が経験を積んだのは次回への好材料だ。20位台へのジャンプアップにはもう一段の強化が必要となるが、1区を受け持った岩佐は「流れをつくれる選手になる」とチームリーダーの激走を刺激に成長を誓った。