徳島県内で産直市や道の駅を運営している「阿波食」(板野町)が11日から、防災備蓄用として徳島ゆかりの大塚製薬と大塚食品の飲食料品をセットにした「おくる防災ギフト」を、同町の道の駅いたので販売する。2011年3月11日に発生した東日本大震災の記憶を忘れず、自分のためにはなかなか買いづらい防災グッズを、大切な人のための贈り物として購入してもらおうと企画した。

「おくる防災ギフト」
レトルト食品やスポーツドリンクなどが入った「おくる防災ギフト」

 レトルト食品「ボンカレー」、栄養補助食品「カロリーメイト」、スポーツドリンク「ポカリスエット」などを詰め合わせており、成人が一日に必要なカロリーをまかなえる構成になっている。88セットのみ初回限定で通常価格(2500円)の半分以下となる990円で販売する。

 道の駅いたのは備蓄倉庫や災害対応設備を備え、災害時に広域拠点となる「防災道の駅」に県内で唯一選定されている。3月11日は、ヤフーの運営するインターネットショッピングモールが「おくる防災の日」として日本記念日協会に登録。「防災用品や防災食を大切な人に贈る・送る」という習慣を社会に根付かせるのを目的としており、これに合わせてギフトを発売することにした。

 道の駅では11、12両日に「防災マルシェ」を開き、ギフト販売のほか、クリアファイルで容器を作る防災ワークショップも行う。小川満大駅長は「これを機会にギフトを通して自分だけでなく大切な人にも防災意識を高めるよう働きかけてほしい」と呼び掛けている。(植田充輝)