素早い攻守の切り替えを意識してボールトレーニングに励む徳島の選手たち=高知市の春野総合運動公園球技場

 J2徳島ヴォルティスが高知市の春野総合運動公園球技場で行っている1次キャンプは30日で3日目を迎えた。走り込みや筋力強化と並行してボールトレーニングも本格化。選手は「素早い攻守の切り替え」と「状況判断」をキーワードに懸命にボールを追っている。

 球を失ってもすぐに追い、プレスを掛けてコースを限定すれば後ろが守りやすくなる。一方、奪った後、相手の態勢が整わないうちに攻め込むことでゴールに近づく。昨季J1で相手にやられて身にしみた「素早い切り替え」を今季は徳島が実践する。小林監督ら指導陣はミスをしてもプレーを止めない意識を選手に植え付けている。

 6対5のボールキープの練習。目まぐるしく攻守が入れ替わる中、「いいポジションを取って。慌てなくていいよ」と長島コーチの声。東京学芸大出身の新人MF佐々木陽は、急な切り替えに足を取られて転んでもすぐに立ち上がって走りだす。負けじと切れのいい動きを見せたFW佐々木一は「J1では足が止まっている選手はいなかった。とにかく動き続ける。それができれば十分戦える」。昨季の悔しさを糧にする覚悟だ。

 ピッチ半分を使った11対11で求められたのは状況判断。攻撃では横幅を生かしてサイドチェンジを織り交ぜながら、相手がサイドに食いつくと手薄になった中央にくさびのパスを入れる。その使い分けをスピーディーに行うことが自身のテーマと語るMF窪田は「一方向だけでは駄目。視野を広く、臨機応変に」。勝負の2年目となる今季、スタメン定着へ課題克服を誓う。

 小林監督は「球際に厳しくいけているし、ミスも少ない。いい感じだ」と、一つ一つの積み重ねに手応えを感じ取っていた。