伊藤舞

伊藤舞

名古屋ウィメンズマラソンに向けて調整に励む大塚製薬の伊藤舞=2021年3月、鳴門市撫養町

名古屋ウィメンズマラソンに向けて調整に励む大塚製薬の伊藤舞=2021年3月、鳴門市撫養町

 女子マラソンでリオデジャネイロ五輪代表の伊藤舞(大塚製薬)が12日、名古屋市で行われた名古屋ウィメンズマラソンに出場し、2時間44分36秒(速報値)の35位でフィニッシュした。伊藤は前日、チームの公式ツイッターで「競技に一区切りつけるマラソン」と記しており、事実上の現役ラストランとなった。

 伊藤は奈良県出身の38歳。京都橘高で陸上を始め、京都産業大学を卒業後は実業団のデンソーを経て2009年に大塚製薬に入社した。

 河野匡部長兼女子部監督の指導の下、10年の名古屋国際女子マラソンで初マラソンに挑戦。15年に北京で開かれた世界陸上選手権で粘りのレースを展開して日本女子トップの7位入賞を果たし、16年のリオ五輪代表の座を射止めた。本番は46位で完走した。

 その後もマラソンだけでなく、実業団や徳島駅伝などで力走を続けていた。