山形時代にも小林監督の下でプレーし、攻守の要として期待されるFW長谷川悠(右)とDF石井=宮崎市の県総合運動公園ラグビー場

 J2徳島ヴォルティスは宮崎市の県総合運動公園ラグビー場で行っている2次キャンプ3日目の11日、紅白戦などで翌日のJ2長崎との練習試合に備えた。「全員攻撃、全員守備」を目指す上で、かつて小林監督率いる山形で一緒にプレーしたFW長谷川悠とDF石井が、それぞれ攻撃と守備の要としての存在感を示し始めている。

 J1鳥栖のエースで日本代表の豊田ら長身FWを育てることに定評のある小林監督。大宮から来た長谷川悠もその一人。187センチの長身ながら走れて足元で受ける技術も高い。山形がJ1昇格を決めた2008年は39試合で13得点と活躍した。

 一方、石井は主将を務めた明大から山形に入団したのが08年。いきなり36試合に出てDFラインを統率し、昇格を支えた。昨季まで7年間、山形一筋を通し、11年には降格、昨季は再昇格した経験を持つ。

 2人とも小林監督の熱意に応えて徳島入りを決断。石井は「ほかの人だったら話を聞く気にもならなかった」と言い、昨年10月に長女が生まれたばかりにもかかわらず初の移籍を決めた。

 ハードなフィジカルトレーニングを継続しながらもチーム戦術を高めていく2次キャンプ。まずトップに入れてラインを押し上げる際に長谷川悠がうまくボールを収めるシーンが目立つ。そこを起点に周囲が裏のスペースに飛び出したり、サイドに展開したり。同じく新加入FWの184センチ佐藤と並び立てば相手の脅威となる。石井の魅力はやはり積極的な声出しとカバリング。プレスを掛けようとする前の選手にコースの切り方などを指示し、守備の連動性を引き出す。

 2人とも「まだまだこれから。細かいところを煮詰めていく」。敬愛する恩師と一緒に再びJ1へ。そのために一日一日を大切にピッチで汗を流している。