刺激を受け合いながらトレーニングに励む徳島のGK(左から)相澤、長谷川徹、渡辺=宮崎市の県総合運動公園ラグビー場

 宮崎市の県総合運動公園ラグビー場で2次キャンプ中のJ2徳島ヴォルティス。3人のGK陣もフィジカル強化や実戦練習に励んでいる。昨季、厳しい戦いを強いられたチームの中でファインセーブが光った長谷川徹がリベンジを誓ってチームに残り、清水から相澤、新潟から渡辺が加わった。持ち味や経験も三者三様ながら互いに刺激を与え合い、結束を強めながらボールに飛びついている。

 ”GK3兄弟“の長男はプロ生活16年目の33歳相澤。J1で91試合、J2で44試合に出たベテランらしい落ち着きを持ち、後方からのコーチングも声がよく通る。次男は照れ屋でナイーブそうに見えるが、チームのために体を張る強さを持つ26歳の長谷川。三男の22歳渡辺は練習中から元気よく声を出し、きびきびと動いている。

 経験に裏打ちされたゲームの流れを読む力や、チームメートを的確に動かす声だしが持ち味の相澤は「GKはまず経験がものをいう。年々レベルアップできている実感もある」と語る。渡辺は181センチとGKとしては小柄な点を「適切なポジショニングがあれば僕の身長でも十分守れる」とハンディに感じていない。キャンプ中の練習試合でも判断よく飛び出したり、シュートに素早く反応したりとアピールを続けている。

 そんな2人から学ぶ点も多いという長谷川は昨季27試合での活躍をよそに「謙虚さを忘れず、練習あるのみ」と、簡単にスタメンの座を獲得できるとは考えていない。

 相澤は「GKの気持ちはGKにしか分からないこともある。誰が出場しても練習からいい雰囲気で高め合っていければ、結局それは自分に返ってくる」。3兄弟はさらに絆を強め、J1復帰に挑む徳島のゴールを守り抜く覚悟だ。