花や動物、乗り物などが描かれたカラフルな子ども用から、つや消しで落ち着いた雰囲気の大人用まで、幅広い年齢層をカバーする自転車用ヘルメット「TETE(テテ)」シリーズ。企画販売しているのが、自転車・部品卸の徳島双輪(徳島市)だ。近藤秀憲社長(53)によると、2005年の発売以来、20万個以上を販売している。

 きっかけは約20年前。妻のあゆ香専務(53)が当時1歳だった長男を自転車で保育所へ送迎していた際、万一の事故に備えて子どもの頭部を保護する必要性を感じた。既製品のヘルメットを買ってみたものの、400グラムを超える重さを長男は嫌がり、「子どもが自分からかぶりたがるヘルメットを作らなければと思った」と振り返る…