J2徳島ヴォルティスは12日午後7時から、山口市の維新みらいふスタジアムでレノファ山口と対戦する。3連勝中の徳島だがアウェーでは5月の金沢戦以降、勝ちがない。調子を上げてきた攻撃陣が敵地でも本領を発揮できるかがポイントとなる。
リーグ有数の得点力を誇る山口だが、徳島に逆転勝ちした6月の前回対戦を最後に7試合連続で白星なしと調子を落としている。それだけに勝ち点3を取りに「当たりは激しくなる」と徳島のDF内田裕は警戒する。
前節水戸戦で守備陣は4試合ぶりに無失点と奮闘した。FWウタカを前線にある程度残して引き気味に守ったこともあり、守備の時間は長くなった。藤原広は「攻守のバランスをどう取るかが鍵」と話す。
チームは今週、プレスの練習に時間を割いた。山口の攻撃回数を減らすため、積極的にプレスを掛けてボールを奪い、なるべく長く保持する狙いがありそうだ。水戸戦途中に退いたウタカの調子が気掛かりだが、もう一人の期待のFWバラルは好調だ。プレスでは猛然とダッシュを繰り返し、練習後は「コンディションはもう100パーセント」と表情は明るい。離脱していた杉本太やキムも元気な姿を見せている。
ただ上げ潮ムードとはいえ、勝ち点は37で首位松本とは大差がある。島屋の言う「3連勝ぐらいでは足りない」のも事実。連勝の余勢を駆って上位の山口を撃破し、勝ち点をさらに伸ばしたい。