法被姿で腕を振るう神田さん(左)=徳島市南内町3のDeili

 日本料理「かんだ」(東京)の店主で徳島市出身の神田裕行さん(55)=東京都世田谷区=が料理の腕を振るう「かんだon阿波おどり」が11日、徳島市南内町3のカフェ「Deili」で始まった。13日まで。

 「かんだ」はレストラン格付け本「ミシュランガイド東京」で最高評価の三つ星を11年連続で獲得している。神田さんが徳島でも「かんだ」の料理を食べたいという知人らの声に応え、阿波踊り期間に合わせて企画を発案した。

 提供しているのはアワビやハモ、アユといった県産食材をふんだんに使ったコース料理。ハモを温かい湯引きにしたり、阿波牛を低温でヒレカツにしたりと、こだわりの調理法で素材の味を引き出している。

 3日間の100席分は既に予約で埋まっている。11日に訪れた約30人は普段徳島では味わえない三つ星の味を堪能した。

 神田さんは「以前から徳島で料理したいと思っていた。お祭り気分で楽しみたい」と話した。