徳島県三好市は、桜の名所として知られる同市池田町ウエノにある諏訪公園の改修を進めている。園内の古木伐採や造成などの土木工事が始まっており、今秋まで公園の利用を中止する。今季は花見ができない。
改修するのは、公園約7千平方メートルのうち約4千平方メートル。古木が増えた植栽を減らして、ヤエベニシダレやイトザクラなど桜を中心に40~50本植える。トイレと管理棟は解体し、トイレを併設した休憩所を新設する。公園の柵や子どもが遊べる遊具も更新する。
公園は樹木が生い茂って日中でも薄暗く、約100本ある桜はほとんどが生育不良か枯れた状態になっていた。遊具やベンチも老朽化が目立ち、住民から改善を求める声が上がっていた。
市は2020年、地元自治会や学校関係者らと改修計画の策定に向けたワークショップを開催。21、22両年度で設計などの準備を進めた。土木や解体、建築工事を合わせた事業費は約2億7千万円。
市まるごと三好観光戦略課は「来年には、より良い花見の場所を提供したい」としている。
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