風情ある三味線の音色を響かせる佐苗会・青の会のメンバー=12日午前、徳島市

 三味線を弾きながら練り歩く徳島佐苗会・青の会(杵屋佐篠主宰)の「盆流し」が12日午前、徳島市中心部であり、阿波踊り開幕を夜に控えて熱気が高まる街中に、風情漂う音色が響いた。

 午前9時すぎ、薄紫の着物や青の法被を着た会員と同会の子ども三味線教室生28人が阿波おどり会館を出発。「ぞめき」「麦打ち唄」「ほたるこい」の3曲を奏でながら、東新町商店街や新町川水際公園、ふれあい橋をゆっくりと歩いた。観光客らは旋律に聴き入ったり、ビデオカメラで動画を撮影したりしていた。

 毎年見に来るという徳島市佐古三番町の井内節子さん(70)は「情緒があって良い。これを見ると阿波踊りが始まると実感する」と話した。

 会員らは徳島城博物館でも演奏した。