阿波路にも春のにぎわいが戻ってきました。19日、「とくしまマラソン2023」(県、徳島陸協、徳島新聞社など主催)の号砲が鳴ります。新型コロナウイルス感染症の影響で、実走による開催は19年大会以来4年ぶりです。この日を待ちわびた約7000人の市民ランナー。止まっていた時計がようやく動き出します。
午前9時、徳島市のかちどき橋南詰めの国道55号を出発。コースはもうおなじみですね。北上して吉野川大橋を渡り、そこからはひたすら吉野川北岸堤防を西へ。約20キロ先の西条大橋から南岸堤防に舞台を移し、第2ラウンドです。吉野川の清流や県都のシンボル・眉山を望み、沿道の応援に勇気をもらいながら目指す先はワークスタッフ陸上競技場(徳島市陸上競技場)。自然とおもてなしにあふれた日本陸連公認の42・195キロです。制限時間は他大会と比べ、少し易しめの7時間。
豪華な顔ぶれのゲストランナーも大会を盛り上げてくれます。東京五輪男子マラソン6位の大迫傑さん、アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさん、「3代目山の神」として箱根駅伝で活躍した神野大地さん、プロランニングコーチの金哲彦さん。市民ランナーに大きな刺激を与えてくれるでしょう。
今大会は競技用車いすを用いた「車いすロードレース」(3・5キロ)を初めて実施。8人がエントリーしています。小学生以上が対象の「ファンラン」(1・5キロ)もあり、200人が市街地を駆け抜けます。徳島駅近くの藍場浜公園には趣向を凝らした数々のおもてなしを用意。徳島の魅力が満喫できそうです。
4年ぶりの祭典に浮かれてばかりではありません。感染対策はきっちりと講じています。本番はランナーがひしめき合う光景が広がりますが、それでも定員は感染拡大前の半数以下。参加資格は国内在住者に限定しました。ランナーの検温や事前の健康チェックはもちろん、各種対策に取り組んでいます。
再開の喜び、42キロの苦しさ、ランナーの熱気、沿道の応援、そして徳島自慢のおもてなし...。全てを味わいながらリスタートの1日を楽しみましょう。やっと、さあ! とくしまマラソン!
◇
コースの見どころや給水所、応援ポイントなどをグーグルマップで紹介!実際にコースを車で走った動画も。→こちらから