徳島大は、防災をテーマにしたシンポジウムを25日午前10時からオンラインで開く。「南海トラフ巨大地震への備え―これまでの10年とこれからの10年」と題して奥村与志弘・関西大教授が基調講演するほか、徳島大の研究者が最新技術を用いた防災研究について報告する。

 南海トラフ巨大地震で最大32万3000人が死亡するとの被害想定を公表してから10年余りがたち、国は津波避難ビルや堤防の整備といった対策の進展などを踏まえた新たな被害想定を出す方針を示している。奥村教授は、こうした動きや東日本大震災の復興過程で見えてきた課題など現在までの10年を総括した上で、今後の10年でどう備えるべきかを話す。

 徳島大の研究者4人は、現実世界と仮想世界を融合したクロスリアリティー(XR)技術を活用した避難訓練、都市地震のシミュレーションなどについての研究を紹介する。

 参加無料。24日までにグーグルフォームへ申し込む。問い合わせは馬場俊孝教授、メール〈baba.toshi@tokushima-u.ac.jp〉。