今夏、徳島で開催される二つの音楽イベントに、高校生ながらオーディションを勝ち抜いたシンガー・ソングライターが出演する。「waka」こと那賀高2年の庄野若葉さん(17)と、「うたたねこ」こと徳島市立高3年の藤田ひかるさん(18)。2人に意気込みを聞いた。

「waka」庄野若葉さん(那賀高2年)

 等身大の気持ち伝える

オリジナル曲を披露するwakaさん=那賀町鮎川

 1万人余りが訪れる県内最大級の野外音楽イベント「エキサイティング・サマー・イン・ワジキ(エキサマ)」。wakaさんは今年4月に那賀町で行われたオーディションを突破し、そのオープニングアクト(前座)に出演がかなった。「小さい頃から見ていた憧れのステージなので本当に楽しみ」

 審査員と観客の前で歌を披露し、投票で大舞台への出演が決まった。「歌うのは好きだし得意だから、緊張は全然しなかった」と落ち着いてこなした。

 ギターを始めたのは中学2年の頃。インターネット上のサイト「ツイキャス」でライブ配信すると、ファンが増え、ライブ出演の誘いも受けるようになった。「ライブはお客さんの楽しんでいる表情が見えるから好き。歌の楽しさを共有したい」。東京や大阪のイベントにも出演する機会が増え、多い時には月に5カ所のライブハウスやイベントを回る。

 「普段は恥ずかしくて言えない気持ちも、歌なら自然に表現できる」と音楽の魅力を語る。高校生らしい素直な気持ちをつづったオリジナル曲も10曲を超え、「等身大」「開花」と題したCDも制作した。

 エキサマでは、その中から3曲を披露する。「ステージが大きくなっても音楽は変わらない。とにかく楽しんで、お客さんに歌を届けたい」と声を弾ませた。

エキサイティング・ サマー・イン・ワジキ
大塚製薬徳島ワジキ工場野外ステージ(那賀町小仁宇)13日 午後1時

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