大会に向けて意気込む部員ら=勝浦町久国の勝浦中学校

大会に向けて意気込む部員ら=勝浦町久国の勝浦中学校

松田監督(右から2番目)から指導を受ける部員=勝浦町久国の勝浦中学校

松田監督(右から2番目)から指導を受ける部員=勝浦町久国の勝浦中学校

大きな声を上げながら練習に打ち込む部員ら=勝浦町久国の勝浦中学校

大きな声を上げながら練習に打ち込む部員ら=勝浦町久国の勝浦中学校

 徳島県勝浦町の勝浦中学校軟式野球部が、21日開幕の「第14回軟式野球全日本少年春季大会」(静岡市)に初出場する。同校運動部が全国大会に出るのは初めて。地元の子どもたちの活躍に町内では応援ムードが広がっており、期待に応えようと部員13人が練習に励んでいる。

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 大会は、都道府県予選を勝ち抜くなどした中学校や少年野球チーム計56チームが出場する。勝浦中は昨年8月の県中学校夏季選手権で34年ぶりに優勝。11月に県中学校新人大会優勝の阿南第一中との代表決定戦を制し、全国切符を手にした。

 勝浦中の運動部は1966年の創立以来、団体・個人を通して全国大会に出場したことがなかった。1年生3人、2年生10人の野球部員は快挙達成にも気負わず、一日2~3時間、週5日の練習をこなすほか、他校との練習試合を重ねるなどして本番に備えている。正確な制球が持ち味のエース森野快心さん(14)=2年=は「全国で戦えるのはうれしい。得意なストレートとスライダーを武器に全力を出す」と意気込む。

 町内も盛り上がりを見せる。登下校中の部員に「頑張って」と声を掛ける町民は多く、町役場や町図書館のロビーには町民が書いた応援メッセージや部活動の風景写真を掲示。大会の1回戦では町議らが現地を訪れて応援するという。

 OBの津路稜也さん(18)=阿南光高3年=は「自分の事のようにうれしい。全国の舞台でまずは1勝を目指してほしい」と後輩の活躍に期待する。主将の後藤遥大さん(14)=2年=は「プレッシャーはあるが、地元の応援を胸に頑張りたい」と笑顔を見せた。