4年ぶりに号砲が響いたとくしまマラソン。一斉にスタートするランナー=午前9時すぎ、徳島市のかちどき橋

4年ぶりに号砲が響いたとくしまマラソン。一斉にスタートするランナー=午前9時すぎ、徳島市のかちどき橋

 とくしまマラソン2023(徳島県、徳島市、徳島陸協、徳島新聞社など主催)は19日、徳島市のかちどき橋南詰めをスタートし、ワークスタッフ陸上競技場(徳島市陸上競技場)をゴールとする42・195キロの日本陸連公認コースで行われた。13回目の今大会は、佐賀を除く46都道府県からエントリーがあり、6044人(男子4927人、女子1117人)が出場。ランナーは4年ぶりに走る喜びをかみ締めながら、吉野川沿いを駆け抜けた。

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 男子総合は野田一貴選手(大塚製薬)が2時間18分9秒、女子総合は川内理江選手(同)が2時間33分49秒の大会新記録で、ともに初優勝した。

 気温12・2度、湿度57%の好コンディションの中、午前9時に第1グループ、10分後に第2グループが出発。ランナーは沿道からの声援を受け、気力を振り絞ってゴールを目指した。

 7時間の競技時間内の完走者は5634人(男子4638人、女子996人)で、完走率は93・2%だった。脱水症状などで男性4人が病院に搬送されたが、同日中に全員が帰宅した。

 箱根駅伝で活躍したイエゴン・ヴィンセントさんら東京国際大と東京大の選手がペースランナーとしてレースをけん引。アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさん、東京五輪男子マラソン6位の大迫傑さん、「3代目山の神」として箱根駅伝で活躍した神野大地さん、プロランニングコーチの金哲彦さんのゲスト4人が大会を盛り上げた。