米共和党のテッド・ヨーホー元下院議員(67)は21日、東京都内でインタビューに応じ、トランプ前大統領が起訴された場合「壮大なショー」として演出することが予想され「支持層は再活性化し、より強固になる」と指摘した。米国の分断が一層深まり「国全体に暗い争いをもたらす」と懸念した。
ヨーホー氏は保守強硬派でつくる「フリーダム・コーカス(自由議連)」の一員として2021年まで下院議員を務め、トランプ氏とも良好な関係を築いた。ただトランプ氏が20年大統領選で不正があったとの根拠のない主張を盾に政敵への「報復」を目指す姿勢は「ナンセンス」と批判。「過去を忘れ、未来に集中」するよう促した。
24年大統領選の共和党候補指名争いを巡っては、南部フロリダ州のデサンティス知事がいずれ出馬表明し、トランプ氏との一騎打ちに絞り込まれるとの見通しを語った。デサンティス氏に分があるとの見方を示しつつも、トランプ支持層が強硬化して共和党内でも分断が進めば、本選では「また民主党の大統領が選ばれる可能性がある」と述べた。