発表会見にオンラインで参加し、オペラ公演への意気込みを語る澤上理事長=徳島市内

発表会見にオンラインで参加し、オペラ公演への意気込みを語る澤上理事長=徳島市内

 オペラを通じて地域活性化に取り組む「さわかみオペラ芸術振興財団」(東京)は11月29、30日、徳島市のあわぎんホールで市民参加型オペラの公演を開く。徳島市での開催は5年連続で、今回は初めて2日間上演する。舞台演出などに必要な資金は、徳島大が設立した一般社団法人大学支援機構(徳島市)のサイト「Otsucle(おつくる)」を利用して5月ごろからクラウドファンディング(CF)で募る。

 披露する演目は名作「椿姫」。主役を演じるオペラ歌手2人を本場イタリアから招くほか、日本人歌手9人を4月23日に徳島市の四国大交流プラザで開くオーディションで選ぶ。県民から募った合唱団も出演する。

 昨年の公演でもおつくるを利用したCFで資金を集め、目標額100万円を上回る約500万円が集まった。今年は目標額を800万円程度に増やし、出演者の衣装やセット、照明、演奏を充実させる。

 16日に徳島市内であった発表会見にオンラインで参加した財団の澤上篤人理事長は「徳島の皆さんと一緒に私たちのオペラをどんどん大きくしたい」と話した。