22日に行われる「とくしまマラソン2015」(徳島陸協、県、徳島市、徳島新聞社など主催)には過去最多の1万1897人が出場して健脚を競う。午前9時に徳島市の福島橋南をスタートし、制限時間の7時間以内にゴールの徳島市陸上競技場を目指す。コースの特徴や安全にレースを楽しむための注意点などを紹介する。
 
 阿波しらさぎ大橋を渡って吉野川沿いの堤防道路を走るコースは過去2大会と同じ。高低差約18メートルとほぼ平たんなため、ペース配分しやすく、走りやすいのが特長だ。
 
 今回は4月に統一地方選が行われるため、昨年より約1カ月早い開催となるが気温は高くなりそうだ。20日現在の週間天気予報ではレース当日の徳島市は晴れ時々くもり、降水確率は20%。最高気温は昨年4月に行われた前回大会を3・4度上回る18度になる見通し。レース中は脱水症状を起こさないよう、小まめな給水を心掛けたい。
 
 約1万2千人がエントリーしている今回も出発時の最後尾は約1キロ後方に位置し、全員がスタートラインを越えるまでに約20分かかる。スタート直後は道幅が狭くなるなど安全に注意したい箇所もあり、ウオーミングアップと考えてゆっくり進もう。
 
 完走のポイントは、西条大橋までの前半に点在する下りをどう走るか。アンダーパスを含めて6カ所あり、足に負担を掛け過ぎないよう平地と同じペースを保って後半に備えるのが得策だ。
 
 コースの大半を占める堤防道路での風対策も重要。これまでは西風が多いが、東風の場合は後半が向かい風となる。集団を風よけにして体力の消耗を抑えるとともに、前半が追い風となってもペースが上がりすぎないよう気を付けたい。
 
 徳島大大学開放実践センターの田中俊夫教授(スポーツ社会学)は「中間点を過ぎて物足りないくらいが理想のペース。タイムより体力の貯金をつくることを意識して走ってもらいたい」とアドバイスしている。