避難指示が解除される特定復興再生拠点区域の室原地区。家屋のそばに除染済の印が立てられていた=1日、福島県浪江町

 避難指示が解除される特定復興再生拠点区域の室原地区。家屋のそばに除染済の印が立てられていた=1日、福島県浪江町

 政府は22日、原子力災害対策本部と復興推進会議などの合同会合を開催し、東京電力福島第1原発事故による帰還困難区域のうち、福島県浪江町と富岡町の特定復興再生拠点区域(復興拠点)の避難指示を解除すると正式決定した。浪江町は31日午前10時に、富岡町は4月1日午前9時に解除となる。

 会合で松野博一官房長官は、復興拠点外についても「故郷に戻りたいと考える住民が早期に戻れるよう、解除に向けた取り組みを着実に進めてほしい」と指示した。

 復興拠点は6町村に設けられ、昨年6~8月に葛尾村、大熊町、双葉町で解除された。残る飯舘村も今春の解除を目指している。