第10回全日本小学生金管バンド選手権記念大会で1位に輝いた佐古小金管バンド部=徳島市の同校

第10回全日本小学生金管バンド選手権記念大会で1位に輝いた佐古小金管バンド部=徳島市の同校

第10回全日本小学生金管バンド選手権記念大会で1位に輝いた佐古小金管バンド部=徳島市の同校

第10回全日本小学生金管バンド選手権記念大会で1位に輝いた佐古小金管バンド部=徳島市の同校

 徳島市の佐古小金管バンド部が、第10回全日本小学生金管バンド選手権記念大会(全日本小学生金管バンド連盟主催)で、1位に輝いた。部は10年連続で同大会に出場し、1位は3年連続5度目となる。

 4~6年の45人が、課題曲「ヴィヴィッドワールドへのプロローグ」(前田恵実作曲)と自由曲「ラ・ストーリア」(ヤコブ・デ・ハーン作曲)を演奏。課題曲はハミングや手拍子を交えたり、複雑な和音を響かせたりする難解な曲だったが、調和の取れたハーモニーを披露した。自由曲は、「戦争の怖さや平和を願う気持ち」といったイメージを部員同士で共有し、情感たっぷりに奏でた。

 大会に向け、昨年4月から週5日の練習を重ね、10月にあった録音による1次審査を突破。15校が出場する大会本選は、12月に滋賀県で開かれる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて動画審査に変更された。部は同月に香川県丸亀市の市綾歌総合文化会館アイレックスで動画を収録し、審査員4人から「幅の広い豊かなサウンド」「細部までクリアで立体的な演奏」との評価を受けた。

 6年の川村心望(このん)部長(12)は「実際の舞台に立てなかったことは残念だったけれど、多くの人に音楽を届けようという気持ちで演奏した。これまでの努力が認められてうれしい」と喜んだ。

 同部は2015、18、21、22年度の大会でも1位となっている。第10回大会本選には徳島市の新町小金管バンドも出場し、11位以下に贈られる「ホープ賞」を受けた。