第68回徳島県高校野球春季大会(県高野連主催、県教委、徳島新聞社後援)第3日は25日、鳴門オロナミンC球場とアグリあなんスタジアムで1回戦残り3試合と2回戦3試合を行った。2回戦は城北が3-2で城東に逆転勝ち。第1シードの城南は8-1で名西に、川島は10-0で辻にコールド勝ちしベスト8に名乗りを上げた。1回戦は徳島商が4-2で徳島科技に逆転勝ち、富岡西が6-1で脇町を退け、生光学園は10-0で徳島市立に大勝した。第4日の26日は鳴門オロナミンC球場で2回戦3試合を行う。
城東2―3城北
[評]城北が終盤の逆転で1点差ゲームをものにした。2点を追う七回、2四球で築いた2死一、二塁から湯浅の中前適時打で追い上げ、続く沖吉の内野ゴロが敵失を誘い2者がかえった。城東は三回に4連打で2点を先制したが、その後は相手投手陣を攻めあぐね無得点に終わった。
辻0―10川島
(六回コールドゲーム)
[評]川島が7安打で10得点と効率よく攻めた。二回、敵失を足場に1死満塁の好機を築き、宮本の左中間三塁打や武岡の左越え2点本塁打などで一挙6点。六回には中西、清田、宮本の3連打で試合を決めた。辻は二回の先制機を生かせず、11四球と投手陣の制球難が響いた。
名西1―8城南
(七回コールドゲーム)
[評]城南が好機を確実に生かして快勝した。一回無死満塁から林の中前打、森本の中越え三塁打などで4点を先制。四回は1死満塁で佐尾山が走者一掃の中越え二塁打を放って突き放した。名西は9安打しながらもつながりを欠き、吉岡潤の適時打による1点にとどまった。
徳島科技2―4徳島商
[評]徳島商が集中打で接戦を制した。2点を追う六回、2死一塁から河村、長友の連続適時打で同点に追い付くと、八回に原田の安打を足場に2死一、二塁から齋藤の左前適時打と敵失で2点を勝ち越し逃げ切った。徳島科技は三回に2点を先制したが、四回以降は2安打に終わった。
富岡西6―1脇町
[評]富岡西の投打がかみ合った。右腕堀内は力のある直球主体に連打を許さず、7安打1四球で完投。打線は一回無死満塁から大瀧が左フェンス直撃の適時打を放つなど3点を奪い、主導権を握った。脇町は九回に馬郷、喜藤の安打で三塁に走者を送り、國廣の中犠飛で一矢報いた。
徳島市立0―10生光学園
(六回コールドゲーム)
[評]生光学園は中盤に打線が爆発した。2点リードの五回、野村の中前打を足場に無死満塁とし、森下の右犠飛と門田、中辻の連続適時打で4点を挙げた。六回にも満塁から中辻が2点適時打を放つなど着実にリードを広げた。徳島市立はバント失敗などで得点圏に走者を進められなかった。