気象庁が報道陣に公開した線状降水帯予測のための新たなスーパーコンピューター=23日午後、群馬県館林市

 気象庁が報道陣に公開した線状降水帯予測のための新たなスーパーコンピューター=23日午後、群馬県館林市

 気象庁は23日、局地的な豪雨をもたらす線状降水帯の予測のために1日から稼働している新たなスーパーコンピューターを報道陣に公開した。計算能力は従来機の約2倍。昨年6月に始めた予報の的中率は4回に1回程度で、課題となっている精度向上に役立てる。

 群馬県館林市の施設で公開された。高さ約2メートルの箱が連なり、計約9200のサーバーが稼働。気象庁の担当者は「国民に的確な情報を出し、防災を支援したい」と話した。

 気象庁によると、予測に使う数値予報モデルと呼ばれるプログラムの計算単位が、これまでの5キロ四方から2キロ四方と細かくなり、積乱雲の予想推移がモニターで精緻に表現できる。