イベントで販売する宇宙すごろくの準備をする児童=板野町那東のあすたむらんど徳島

イベントで販売する宇宙すごろくの準備をする児童=板野町那東のあすたむらんど徳島

 小学生が商品の企画から開発、販売までを体験する模擬会社「あすたむ子ども会社」は26日、商品の販売イベントを板野町那東のあすたむらんど徳島子ども科学館前広場で開く。児童らはグループに分かれ、半年がかりでユニークな商品を完成させた。売り上げ1位を目指し、当日のPR方法に知恵を絞るなど準備を進めている。

 販売されるのは▽交通安全について学べるカルタ▽蓄光パウダーで光るキーホルダー▽とくしま動物園の動物の写真を使ったすごろく▽ハーバリウム(植物標本)作り体験▽宇宙がテーマのすごろく▽オリジナルのキーホルダー作り▽おにぎりのイラスト入りトランプ▽自分好みにアレンジできる貯金箱―の8種類。価格は200~千円となっている。

 模擬会社は、子どもたちに企業経営の仕組みや働く意義を感じてもらおうと、あすたむらんど徳島が企画した。小学3~6年の32人が参加し、4人一組で活動。昨年10月から月に2回のペースで集まり、商品の企画や材料の調達、製作に取り組んできた。必要な経費はクラウドファンディング(CF)で募り、1組3万円を元手にした。

 12日の活動では児童が価格を決めたり、PR方法を考えたりした。宇宙をテーマにしたすごろくを作ったグループの近藤画(が)十(と)君(12)=沖洲小6年=は「自分たちが考えた物を世に出せるのがうれしい。多くの人に商品をアピールしたい」と意気込んだ。

 販売イベントは午後1時~4時半で、売り切れ次第終了。4月には売り上げや経費を算出して収支を計算し、最も利益を出したグループが表彰される。CF出資者への返礼品の送付も行う。