WBC決勝の9回2死、米国のトラウト(27)を空振り三振に仕留めて優勝を決め、ガッツポーズの大谷(左)と捕手中村=マイアミ(ゲッティ=共同)

 WBC決勝の9回2死、米国のトラウト(27)を空振り三振に仕留めて優勝を決め、ガッツポーズの大谷(左)と捕手中村=マイアミ(ゲッティ=共同)

 世界一が決まった瞬間への熱い思いが次々とあふれた。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で14年ぶりに優勝した日本代表のプロ野球所属選手が23日、成田空港着のチャーター機で帰国。空港近くのホテルで開かれた記者会見で岡本和真(巨人)は「ゲームセットになった瞬間が何よりも印象に残っている。めっちゃうれしかった」と笑顔で話した。

 米マイアミで21日に行われた米国との決勝は、1点リードの九回に大谷翔平が登板し、2死からエンゼルスのチームメートで主砲のマイク・トラウトと対戦。空振り三振を奪った劇的な幕切れは、ファンだけでなく選手の心にも強く刻まれた。

 遊撃のポジションから見守った西武の源田壮亮は「ベンチの人もみんな身を乗り出していた。あと1死で世界一というあの景色、優勝した瞬間のみんなが集まるシーンはすごく残っている」とうなずき、同じ西武の山川穂高も「最後、翔平とトラウトの一騎打ちがドラマチックだな、すごいなと思いながら見ていた」と語った。