東芝が受け入れを決めた国内ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)陣営の買収提案に関し、東芝が事前に面談した複数の大株主が約2兆円の買収価格に前向きな評価をしなかったことが24日、分かった。大株主には海外投資家ら「物言う株主」を含む。JIP陣営は7月下旬をめどに株式公開買い付け(TOB)を行うが、株主が応じるかどうかは不透明だ。
東芝によると、再建案を検討する特別委員会の委員が今月22日、実質的な上位10株主のうち物言う株主を含む複数の株主と面談。買収提案を説明したが、買収価格が十分だと評価した株主はいなかった。