野球の独立リーグ、四国アイランドリーグplus(IL)の2015年シーズンが4日、開幕する。リーグ3連覇と2年連続日本一を狙う徳島インディゴソックス(IS)は、午後6時から鳴門オロナミンC球場で行われるソフトバンク3軍との交流戦が開幕試合となる。投手陣、野手陣とも昨季の主力が抜けた徳島だが、海陽町の蛇王球場での春季キャンプやオープン戦で走攻守に磨きをかけた。既存の選手と新人が切磋琢磨(せっさたくま)して戦力の底上げを図り、開幕に向け順調に仕上がっている。リーグは今季、新たな挑戦として選抜チームを編成し、6月に北米遠征を行う。日米プロ野球のスカウトにアピールできる選抜入りを目指しつつ、ペナントレースの制覇にも照準を合わせる徳島の主力選手や他球団の陣容を探った。
昨季、独立リーグ日本一の原動力となった豪華投手陣から、プロ入りした入野や山本ら先発と抑えの柱4人が抜けた。野手では不動の1番吉村や首位打者大谷らが引退し、メンバーが大きく入れ替わった。投打の主力が抜けた穴をいかに埋めるかが、リーグ3連覇の鍵となる。
投手陣は先発ローテーションをどこまで整備できるか。開幕投手の候補としてしのぎを削るのは、新入団の3人。ドラフト1位の本格派右腕福永と高卒ルーキーの吉田。外国人ブランセマも順調な仕上がりを見せている。
池田高出身の大藤や浅田、山藤、宍戸といった既存メンバーの成長もポイント。新人の左腕宇田、下手投げ石澤と共に先発、中継ぎ、抑えとしてフル回転が期待される。今季は前後期それぞれ2カ月で34試合ずつを消化する過密日程となるため、連戦を乗り切る投手陣の層の厚さが優勝の行方を左右しそうだ。
野手は193センチ、98キロの新外国人トモと、5年目の松嶋が主砲候補。昨季打点王を獲得した小林に確実性が加われば、破壊力抜群の中軸となる。得点力に直結する1、2番は増田、鷲谷、三ケ島らが起用される見込み。
新人は橋本球が強打と俊足を武器に内野の定位置を狙う。外野ではバットコントールが巧みな寺田が存在感を示している。捕手の中島は既存メンバーの髙島、宮下とスタメンマスクを争う。
中島監督は「主力の頑張りと新戦力の台頭が不可欠。試合を積み重ねながら選手の力を上げていく」とプランを描いている。