東芝の看板=東京都港区

 東芝の看板=東京都港区

 2015年に発覚した東芝の不正会計問題で株価が下落し、損害を受けたとして、香川県など中四国7県の個人株主ら30人が東芝と旧経営陣5人に計約9400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、高松地裁(天野智子裁判長)は28日、東芝に対し、うち22人へ計約590万円を支払うよう命じた。旧経営陣に対する賠償請求は棄却した。

 弁護団によると、個人株主の集団訴訟は東京、大阪、高松、福岡の4地裁で起こされ判決は昨年3月の福岡に続き2件目。福岡地裁判決は、東芝が株主17人に計約1450万円を支払うよう命じ、旧経営陣への賠償請求は同様に棄却していた。