大和ハウス工業は28日、リゾートホテルの保有や運営を担う子会社「大和リゾート」の売却に関し、当初予定していた4月3日から延期すると発表した。大和ハウスが直接保有する札幌市のホテル「ロイトン札幌」の譲渡も同様に遅れる。売却先の企業に絡み競争法上の許認可が必要になったためで、改めて5月31日の売却を想定する。

 売却先は、ホテルに特化した不動産投資信託を手がけるジャパン・ホテル・リート・アドバイザーズ(東京)の運用資産を保有する企業。ロイトン札幌を含む23道府県の24カ所が対象で、売却額は計556億円。新型コロナウイルス流行で利用が低迷していた。