【北京共同】中国で台湾政策を主管する中国国務院(政府)台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は29日記者会見し、台湾の蔡英文総統の訪米は「台湾独立を狙う挑発行為だ」と非難した。蔡氏がマッカーシー米下院議長と接触すれば「台湾海峡の平和と安定を壊すことになる。断固反対し、必ず反撃を行う」と述べ、対抗措置を警告した。
昨年8月にペロシ米下院議長(当時)が訪台して蔡氏と会談した際、中国軍は台湾周辺で大規模軍事演習を実施。日本の排他的経済水域(EEZ)内に弾道ミサイルを撃ち込んだ。中国が今回も同様の対抗措置を取り、台湾情勢が緊張する事態が懸念されている。