新劇界を代表する演技派俳優で劇団民芸代表の奈良岡朋子(ならおか・ともこ)さんが23日午後10時50分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。93歳。東京都出身。葬儀は近親者で行った。喪主は劇団民芸演出家のめい丹野郁弓(たんの・いくみ)さん。
1950年劇団民芸の設立に参加。「イルクーツク物語」のワーリャ、「奇跡の人」のサリバン先生など、深みのある演技で存在感を発揮した。大滝秀治さんと共に民芸の代表を務めた。
映画は新藤兼人監督「原爆の子」や黒沢明監督「どですかでん」などで名脇役ぶりを見せた。NHK連続テレビ小説「おしん」のナレーションでも知られた。