厚生労働省が31日発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は1・34倍で、前月を0・01ポイント下回り、2カ月連続で低下した。新型コロナウイルスの感染状況は落ち着きつつあり、経済活動が活発化する中、より好条件の仕事を探す人が増えたことが背景にある。担当者は「情勢的に悪くなったとは分析していない」としている。
総務省が同日発表した2月の完全失業率(季節調整値)は前月比0・2ポイント上昇し、2・6%で5カ月ぶりに悪化した。
有効求人倍率は、求職者1人当たりの求人数を表す。1倍を超すと求人が求職者よりも多い状態を意味し、倍率が高いほど職を得やすい状況となる。