J2徳島ヴォルティスは29日午後2時から鳴門ポカリスエットスタジアムで5位の大宮と対戦する。昨季J1で戦った34試合のうち、3勝しかできなかった徳島にとって1勝1敗と相性が悪くないのが共に降格した大宮。ここ2試合負けなしの徳島がホーム連勝を飾れるか、注目の一戦となる。
前節の横浜FC戦から中2日で迎えるため、スタメン出場した選手たちは27日、徳島スポーツビレッジでインターバル走や体幹トレーニングなど軽めのメニューを約1時間かけてこなした。その他の選手は半分のピッチで5対5に取り組み、正確なパスやシュートを意識しながら攻守の連係を確認した。
昨季16位で降格し、11年ぶりにJ2で戦う大宮は、シーズン途中に就任した渋谷監督が引き続き指揮を執り、9節を終えて5勝2分け2敗(勝ち点17)。前節の水戸戦はサイドを有効に使ってカウンターを仕掛け、逆転で今季初の2連勝を飾るなど勢いづいている。
徳島としては、前節同様に早めのプレスでパスの精度を鈍らせた後、こぼれ球を粘り強く拾い、相手の陣形が整う前に中央やサイドから攻め込めるかが鍵。精度の高いクロスを入れる元日本代表のMF家長や、ドリブルで切り込むFWムルジャには特に注意が必要で、空いたスペースを使われないよう連係を密にしてリスク管理に努めたい。
MF斉藤は追い付かれて引き分けた横浜FC戦を振り返り「後半はプレスが甘くなり、自陣に引き込んだ場面もあった。前後半通してしっかり戦えないといけない」と気を引き締める。前々節のホーム京都戦でオウンゴールを誘うクロスを上げたMF廣瀬智は「選手同士の距離感は良くなっている。持ち味であるドリブル突破で攻撃にアクセントをつけ、貪欲にゴールを狙っていきたい」と力強く話した。