大相撲の春巡業が2日、三重県伊勢市の伊勢神宮で始まり、両膝痛で4場所連続休場中の横綱照ノ富士が不知火型の奉納土俵入りを披露した。夏場所(5月14日初日・両国国技館)出場に向け「一生懸命頑張るので待っていてほしい。元気な力士たちと対戦するのが楽しみ」と意欲を示した。
照ノ富士は取組から外れたが、両膝の状態について「毎朝稽古場に下り、夕方は筋力トレーニングで追い込んできた。順調でなければ巡業にも出られない」と回復を強調。一方で「万全になることはない。我慢するところは我慢し、ある程度相撲を取れるようになればいい」とも語り、調整の難しさをうかがわせた。