赤く色づき始めたリンゴ=美馬市脇町横倉

 徳島県美馬市脇町横倉のリンゴ園で、実が赤く色づき始めた。記録的な猛暑と少雨の影響で、例年より1週間ほど色づきが遅いものの、甘みは強いという。

 近くの農業中川芳一さん(80)が標高600メートルにある果樹園約25アールで、桃のような表皮の「さんさ」や、しゃきっとした歯応えのある「津軽」など約230本を栽培。虫除け用の紙袋を外された実は、日光を浴びて赤みを増し、糖度を高めている。

 20日ごろから市内の産直市などに出荷され、収穫は例年並みの250キロを見込んでいる。中川さんは「甘いリンゴに仕上がった。多くの人に味わってほしい」と話している。