徳島市の眉山山頂にある戦没者慰霊塔・パゴダ前で15日、ビルマ(現ミャンマー)で亡くなった県出身の戦没者6216人を慰霊する奉納踊り(県仏教会主催)があり、無双連の連員が鎮魂の踊りを繰り広げた。
県仏教会平和の塔委員会の新居弘悠委員長(55)らによる読経の後、遺族や観衆が見守る中、無双連の約60人がしめやかに男踊りと女踊りを披露して犠牲者を慰霊した。父がビルマに出征していた「ザ・サニーサイド・ジャズオーケストラ」の林郁夫さん(63)=同市西新町1=による軍歌の追悼演奏もあった。
パゴダを建立した県ビルマ会元会長の長男の守住九一さん(77)=同市東山手町1=は「亡くなった方も一緒に阿波踊りを楽しんでくれたら、という思いで奉納踊りを見た。平和をもっと大切にしなければいけない」と話していた。