新人ながら3勝を挙げた徳島の福永=4月4日、鳴門オロナミンC球場

 5月31日に全日程が終了した四国アイランドリーグplus(IL)の前期で、徳島インディゴソックス(IS)が通算12勝15敗7分けの成績で3位に終わった最大の理由は打線の低迷だった。全34試合のチーム打率はリーグ3位の2割2分3厘で、本塁打は最少の8本と貧打にあえいだ。投手陣も先発ローテーションが確立せず、最後まで投打の歯車がかみ合うことがなかった。
 
 徳島のチーム打率は前年前期(40試合)の2割7分6厘と比べ、大きく落ち込んだ。108得点は優勝した香川の153得点に次ぐものの、1試合平均得点は3・17点にとどまり、前年前期と比べると2・05点も減った。
 
 34試合のうち、完封負けを含む無得点試合が7試合あり、1点しか取れなかったのは5試合を数える。前期の3分の1以上に当たる12試合で得点は1点以下だった。
 
 勝負どころで安打が出ず、得点に結びつけることができなかったことは254残塁という数字にも表れている。中軸の鷲谷、松嶋、小林は打率10傑入りしたが、いずれも2割台と物足りない。中島監督は「ストライクを見逃し、ボール球を打たされている」と、何度も指摘したが、修正が遅れてしまった。
 
 一方の投手陣も首脳陣の期待に応えることができなかった。チーム防御率はリーグ最下位の3・20。特に序盤は昨季の主力が抜けた穴を、浅田らの既存メンバーと新戦力が埋められなかった。
 
 ローテーションの谷間となった4月16日の香川戦は3投手で20失点の大乱調。先発の駒不足に加え、リリーフ陣の調整の遅れが露呈した。この敗戦で2位に転落し、その後、首位に浮上することはなかった。
 
 新人の福永は3勝、ブランセマは4勝を挙げたが、柱となる投手は少なかった。中継ぎとして期待された新人の石澤、卯名根口、宇田はともに制球に精度を欠いた。8月1日の後期開幕までに投げ込みが必要だ。
 
 リーグ初の3連覇と2年連続日本一へ後がなくなった徳島。年間優勝を決めるチャンピオンシップに進むためには後期で優勝するか、後期の優勝も香川だった場合に、通算の勝率で2位となることが条件となる。
 
 徳島が巻き返しを図る上で、球筋を見極める勝負強い打撃ができるかどうか。連戦を乗り切るため、スタミナを備えた投手の台頭も不可欠だろう。